本記事は『T-BAR LOW(Tバーロウ)』についてまとめた記事です。
作成にあたりTバーロウ関連上位記事5つほど、Tバーロウ検索でYouTube動画を10本ほど参考にしました。
記事の構成としてはターゲットになる筋肉の説明などはかなり簡略化したものの、それ以外はなかなかのボリュームの記事になったと自負しています。
記事執筆時点では筆者の最もお気に入りのトレーニング種目なのでマイナー種目ではありますが、あえてこの種目からまとめてみました。
ぜひ気になるところだけでも読んでみてください。
↓Tバーローイングマシン(家庭用)
もくじ
- Tバーロウとは?
- ベントオーバーロウとの違いとは?
- 必要なもの(マシンorそれ以外)
- マシンのメリット
- Tバーロウ「やり方」
- ターゲット部位
- このギアを使う
- ジムでできるなら超ラッキー?
- 筆者が意識しているところ
ではいきましょう。
Tバーロウとは?
Tバーロウは背中のローイング種目です。
背中だどざっくり上から引く、前から引く、下から引くに分けられますが
下から引く動きです。
全くわからないって人はコノ動画でイメージしてから読み進めてください。
(1分弱の動画です!)
なんと!シュワちゃんのTバーロウ動画がありました。
90年代のボディビルダーが好んだ種目…らしいです。
ナゼか極めてマイナー臭がただよう種目ですが、個人的には今最もハマっていて筋トレ3年目で一番熱い種目です。
筆者のホームジムにマシンが存在しているのはずっと認識していました。
なんだか誰も使っていないし「この狭いジムのなかで、何でこれ(Tバーロウマシン)撤去されないんだ?」くらいのイメージでした。
もしかしたら筋トレ歴が数年あっても環境によっては知らない人が多いのかも知れません。
YouTubeでの関連動画も少なく、再生回数も総じて伸びていませんね。(あるにはあります)
※「t-bar row」などで検索すると海外の動画も引っかかりますので、そちらも参考にしてみるのもオススメですよ!
ベントオーバーロウとの違いとは?
Tバーロウってパッと見でバーベルのベントオーバーローイングみたいだと感じませんか?
パッと見で直感的に動作も似てる感じがするし、ベントオーバーやっとけばTバーロウなんて必要ないでしょって思ってしまいがちです。
その判断が正解とか不正解だとか言いたいのではなくて「Tバーロウ」を未経験のまま安易に見限ってしまうにはあまりに惜しい種目です。
まさに「Tバーロウ」を検索して本記事にたどり着いた方なら、背中をバッキ刃牙のボッコ母子にしたい方に決まってますからちょっとだけ我慢して読み進めてみてくださいね!
それぞれの違いと特徴なんかも把握してみると、人によっては「Tバーロウ良いじゃん!」ってケースもあると思います。(まさに筆者のように)
ベントオーバーロウとの違いは
それはTバーロウとの特徴とも言えるものがほとんどであり
まずは『軌道の違い』になります。
接地した片側を支点(中心)に円弧を描く軌道になります。
また、それは
軌道が定まっている
とも言い換えられます。
中心と円の軌道で半径は一定ですので、軌道は定まります。
引く方向が真上ではないためまたべントオーバーなどとは違った刺激が入る上、背中の収縮感がまたなんか違った感じでダイレクトに入ります。
ベントオーバーロウだと上下のバーの軌道は完全に自分次第ですから、そこが大きく変わってきますね。
その「軌道を制御する」タスクが減る分、結果的により対象(ターゲット)に集中できるはずです。
もちろんベントオーバーにもメリットや特徴はありますが、本記事はTバーロウに着目する記事ですのでそこは省略します。
ベントオーバーロウと同じく「高重量」が扱える点が大きなメリットになっています。
ベントオーバーローが苦手な人向け
ベントオーバーロウが苦手な人向けとも言える理由を説明していきます。
それは
姿勢のキープがしやすい
=腰にやさしい、ということです。
ベントオーバーロウは、高重量になるほど姿勢の保持が難しいです。
筆者はフォームに違和感があるなと感じながら続けて、翌日腰痛発生なんてことは残念過ぎるくらい繰り返してきました。
シュワルツネッガー氏の動画を見てみると、ベントオーバーでは現実的に無理そうな超高重量をかなり荒っぽく扱っていることがわかるはずです。
腰に負担が少なく、重量も扱えるだけのチカラが発揮できて、背中にしっかり効いてくる。
そんなフォームを探求できる可能性があるのが『Tバーロウの優位性』ですね。
アーノルドのフォームにはなにかヒントがありそうじゃないですか?
グリップの選択肢が多い
『Tバーロウの優位性』で言えば
パラレルグリップも可能という点があげられます。
パラレルグリップには「肩甲骨をより寄せやすい」という利点があったりします。
肩甲骨の動きは上背部のトレーニングで超重要ですし、もっともチカラが発揮できるグリップでもありますね。
バーベルでのベントオーバーロウではオーバーハンドグリップかアンダーハンドグリップのどちらかになるはずです。
Tバーロウマシンには大抵パラレルグリップが備えられていますし、シャフトでTバーロウをやる場合にはVバーなどを使用すればすぐにでもパラレルグリップでのTバーロウが実現可能です。
↓ Vバーとは、コレです!
ちょうどTバーロウにハマり始めた頃に、大好きなYouTuberの方がTバーロウ動画をアップしてて嬉しかったから紹介。
もし生活圏内だったらパーソナルとかぜひ受けてみたい方ですね。
いつも動画楽しみにしています!
Tバーロウに必要なもの
必要なもの
マシンorそれ意外で変わってきます。
マシンがジムにあればマシンのTバーロウからやってみましょう。
マシンがなければシャフトを使用することになります。
プラットフォーム、ランドマインなどを使用
プラットフォーム、ランドマインなどを使用することになります。
ちなみにコレ↓が『プラットフォーム』ですね。
パワーラックやスミスマシンに取り付けられるアタッチメントも存在するようです。
実物は見たことありませんが、YouTube動画ではよく見かけました。
ランドマインとはなんぞ?みたいな疑問を持った方は以下の動画短いしとても有益なのでオススメです。
自宅でホームジムなんかの環境を構築している方はそれ用のアタッチメントの存在なんか知っていたかもしれませんが、ほとんどの方は知らないですよね。
これらのアイテムがない場合は
- 壁にシャフトの片側を当てる
- パワーラックのL字になっている隅っこにシャフトを当てて保持して支点とする
こうなってくるともう難易度も危険性も上がってしまいますので個人的にはオススメしません。
さてここはサラッといきまして、次にTバーロウのマシンのメリットを挙げてみたいと思います。
マシンのメリット
すぐスタートできる
即開始、即終了できる(準備、後片付けが面倒)
マシンがない環境では準備段階のシャフトのはめ込み、片付け全般も手間がかかりそうです。
マシンでは高い位置に足場があってネガティブも簡単に効かせられそうです。
このAmazonで販売しているマシンでも足場がちゃんとありますね。
記事冒頭で紹介したアーノルドのTバーロウ動画でもアーノルドは足場を使っていますね。
これは可動域を確保するためですね。
マシンの安定感を最大限活用できる
マシンに自分の体重をいくらか預けて、最適なポジションを探れるのもメリットです。
ベントオーバーとの違いの繰り返しになりますが、ベントオーバーでは脚2本の接地で全てのトレーニング動作を保持しなければなりません。
マシンでは「グリップ」「脚2本」「支点」で体を支えれるという見方もできます。
そこを最大限利用してこそマシンのメリットが最大限活かせると考えます。
(腰に負担がかからないポジションを優先的に探れる)
結果背中に不安なく全集中できるポイントでトレーニングできます。
鍛え分けがシンプル
マシンでは鍛え分けがシンプルです。
(いくつかのグリップがあるため)
ワイド 肩幅 パラレル など複数の選択肢がある
マシンに依りますがすでに複数の選択肢がお膳立てがされていて、初心者でもわかりやすいのがメリットです。
これらの視点はフォームづくりの時に、もしよかったら参考にしてみてください。
↑ このアタッチメントなんか見るだけで背中が痛くなった気がしてきます。
もう何も考えずにグリップをそれぞれ握るだけでバチバチに効きそうですね。
Tバーロウやり方
やり方は?
体を寝かせて45°(30−45°とも)ほどをキープ
挙げるとき降ろすときも、姿勢はキープする(重要)
※キープしないと腰痛めます
(やや)かかと重心
胸を張りながら、肘を斜め後ろに
(肘を曲げる、または腕を降るイメージもいい)
プレートを胸に当てる気持ちで
(当たるなら毎回当ててもいいくらいです)
プレートの経の大きさで胸に当たるポイントが変わってきます。
プレートの大きさ、装着するポイントによっては引き上げた時にプレートが胸に当たることがあります。
それでもその時点でターゲット部位が完全収縮できていれば問題なし。
しかし満足に収縮できていなければ結果可動域も変わってくるのでプレートの大きさ(直径)や位置(プレートの取り付け順)の調整でやりくりします。
20kgなら
5kg4枚や10kg2枚などがオススメであって、ここで仮に20kgプレートなど使用するとプレートが胸に接触しやすくなります。
結果可動域が小さくなってしまうことでトレーニングの効果が最大限発揮できない可能性があるので、そこだけは要注意ポイントになります。
チェックポイント
- 脇を開くor開かない
- グリップの種類や (オーバー アンダー パラレル)
- 下ろすときもストレッチを感じながらゆっくりコントロールする(ネガティブ大事)
この辺ポイントは他の背中トレと同じです。
筆者のホームジムにあるTバーロウマシンと同機種っぽいものだったので見てみたらなかなか見応えある動画でした。
(何言ってるのかはわかりませんが...)
ターゲット部位
僧帽筋中部下部、広背筋中部
更に細かい筋肉をひとつひとつ挙げたらキリなしです。
筋肉の専門家ではないのでこの辺りは、軽く流していきます。
まずは実際にトレーニングしてみて感じるしかないですね。
ざっくり言えば下背部狙いとなる種目です。
やってみればわかります。
「習うより慣れよ」です。
その他グリップの形や手幅、足の置く位置など微調整するポイントはたくさん用意されています。
「百聞は一見に如かず」
もしあなたがTバーロウマシンを試せる恵まれた環境下にいるのでしたら迷う必要は全くありません。
重りをつけずにとりあえず試しに動かして欲しいです、そこから徐々に重さを追加していく感じです。
軌道と力を加える方向に若干クセがありますのでそのへんも確認しながら動かしてみてください。
さて
筋肉には多様な刺激を入れることが発達を促す
よく聞くフレーズだと思います。
だったらやるしかない
あるならやるしかないじゃないですか
ほんとそれくらいオススメしたい種目ですね。
背筋群を鍛えられる
背中の厚みを作る
背中全体のデコボコ感を増す
とにかく圧倒的な背中を造りたいというのならばTバーロウ、試す価値はありますよ。
辛いトレーニングもこれくらい「陽気に」やりたいですね。
オススメギア
トレーニングベルトは何のトレーニングでも基本必要だと思いますし、これは別記事でまとめますので本記事では省略します。
パワーグリップ
背中トレでは、背筋力よりも先に握力が弱ってしまい「グリップできなくて追い込めない」ということが少なくありません。
またグリップを意識している時点でもう腕に意識が入りがちです。
意識はなるべく「背中」に集中させたいところ。
パワーグリップの使用でグリップしている部分と手が一体化する感覚となることによって、ダイレクトに背中から動かす感覚を得やすくなります。
さらに
最大のメリットは握力が補強されますので(先に握力が尽きるということにはならないため)背中を最後の最後まで追い込めます。
筆者にとってパワーグリップは必須すぎるというエピソードをご紹介しますと
筆者は「パワーグリップ」を2つ所有していましてどちらも使用しています。
自宅トレ用で部屋に1つ
ジム用で車に1つ常備しています
これがないと背中トレはできない(というかやらない)レベルです。
過去に数回ジムに持っていくの忘れてジムから自宅まで取りに戻ったり、忘れたことで背中トレを別日に変更することになったという経験から2つ目を購入しました。
リストストラップの方が超高重量には良いとか目にしますが、一般的なトレーニーレベルでは関係ないと思います。
個人的にはリストストラップも購入しましたが、結果使っているのはパワーグリップだけです。
理由は明白で
圧倒的に着脱がスピーディーなのでパワーグリップがおすすめです。
万が一、パワーグリップ持っていない方がいたら今この瞬間にポチってください。
安いので十分です、1000,2000円ので本当に十分
(お金に余裕があるならば別ですが)
もしゴールドジムのパワーグリップとか見て価格を判断して高額なことで躊躇していたりするならば、ほんとうに買うまでの期間のトレーニングがもったいないので今すぐ最安値品でも購入すべきアイテムです。
コンテストに出ているようなYouTuber、筋肉の塊みたいなボディビルダーでもみんな使用しています。
個人的にも、使用しないことが理解できないレベルの必須アイテムとなっています。
ホームのジムでできるなら超ラッキー
少なくとも筆者のホームジムでは、Tバーロウやっている人ほぼ見たことないですね。
今後撤去されないかと、ほんとうに心底心配です。
とにかく人気が無いみたいですが、筆者はラットプルマシンなど人気マシンが他の人が使用中で使えない時などにはコレからスタートしています。
ホームジムにTバーロウマシンがある幸運を噛み締めながら引き上げましょう!
最低限シャフトとプレートがあればできる種目とはいえ、プラットフォームもランドマインもないところからジムでシャフト担いで環境をセッティングするほどの気概はなかったので本当にラッキーでした。
筆者が意識しているところ
(筆者の経験談なので余談になります...)
最後に、筆者が意識しているポイントを列挙して終わりにします。
(ここは筆者の視点、主観がガッツリ入っています)
まだまだTバーロウはトレーニングのやり込みが全然足りず、今後さらに向上してはいくでしょうが執筆時点でのレベルでの話になります。
まず第一に腰への負担が最小限の姿勢とそのポジションを探っているところです。
個人的にはある程度マシンに体重を(支点の方向に)乗せて、腰が楽な姿勢を追求していく、その前提条件で背中だけで引けるポイントを見定めています。
動画内のアーノルドも全体的に姿勢は「後傾」していますよね。
べントオーバーとの違いを活かす(二本脚のみで姿勢を保つ必要性はない)
これを自分の中で確立させないと、高重量へはなかなか進めません。
足の置き場、手幅、上体の角度などを試しながらまだまだ探っている段階です。
最後にこれはTバーロウ、背中トレに限ったことではありませんが
僧帽筋なのか広背筋なのか今どこ、どのあたりを狙っているのかを意識して同じポイントを1レップずつ丁寧に、同じターゲットを狙い続けることを意識しています。
どの種目も正解は自分で探し続けるしかない
Tバーロウに限らず、解説動画や解説サイトなどはヒントの宝庫ではあっても必ずしも自分にとっての最適解とは限らないものです。
トレーニング開始当初からYouTubeでの独学で筋トレを継続してきた筆者は、それこそ発信されている内容は全てが正解で真実だと思いこんでいた時期もありました。
が、今は違います。
自分が向上するためのヒントくらいの軽い気持ちで取り組んでいます。
YouTubeやサイトで学ぶこと自体はメチャクチャ有益だと考えていますが鵜呑みにするよりは、自分でそこから試して考えたほうが楽しいですし発見もありますから。
本記事をここまで読んでくれた方にも、記事内で「何かひとつでも」気になるキーワードでもあったなら十分だったと考えます。
それをテーマに次回のトレーニングに励んでもらえたら筆者としては本当に嬉しいです。
気楽に継続していきましょう!
本記事は以上になります、ありがとうございました。